自分の歯を守るための根管治療とは

抜かずに済む根管治療の利点
歯の病気が進行した際に、「もう抜くしかない」と思い込んでしまう方は多いかもしれません。
しかし、現代では「根管治療」によって歯を抜かずに治す選択肢があります。
根管治療とは、歯の内部にある神経や感染部分を取り除き、きれいに洗浄・密封することで、歯の根を残して機能を回復させる治療です。
この方法を選ぶことで、人工歯に頼らずに済みます。
人工歯には見た目の違和感や費用の高さ、耐久性の問題がつきものです。
できるだけ自分の歯を残したいと考えるなら、根管治療は最適な手段といえるでしょう。
不安がある場合でも、歯科医院でカウンセリングを受け、治療内容について十分な説明を受ければ安心して治療に臨めます。
根管治療の進め方を知る
根管治療は、歯の内部にある神経を除去し、根の中をきれいにして密封することで、感染を防ぎながら歯を残す治療法です。
まず歯に小さな穴を開け、虫歯や感染した歯髄を丁寧に除去します。
その後、リーマーやファイルなどの器具を使って内部を清掃し、薬剤で消毒してから仮封を行います。
数日〜1週間ほど様子を見て問題がなければ、最終的にシーリング材を使って根の中を密閉し、土台を作って被せ物を装着します。
治療期間は軽度であれば数週間ですが、感染が広がっていたり再治療が必要な場合は数か月かかることもあります。
治療を成功させるためには、通院の間隔を空けすぎず、指示されたスケジュールを守ることが大切です。